【🧠Yononaka⑰】科学 5/21

昨年から実施していたオンラインアクティブラーニングの「よのなか科」ですが、今年度から「Yononaka」に名称変更いたしました!

4月のテーマは「科学」👩‍🔬
今回も受講生からのリクエストテーマでした!

こんな発明、こんな社会の仕組みがあったら、こんな人がいたら、私たちの暮らし方、学び方は、こう変わるんじゃないかな?
みんなでアイデアを出し合い、互いに新たな気づを得られた時間になりました💡

2023/5/21「科学」について考える

今回の参加者は7名(小学生:3名、中学生:2名、大学生以上:2名)2つのグループでワークに取り組みました。

ワーク①「発明家になろう」

ピンクの四角で囲ってあるのを参考に、単語を2~3個組み合わせて、新しい〇〇を考えるワークです💡
新しい遊び、モノ、サービスなど何でもOK。
個人ワーク1分、グループワーク5分。

自動運転車ならぬ自動運転の自転車を考えたり、「カプセルの空き容器×テント」を組み合わせて、持ち運び可能なキャンプ装備を考えたりと、日常生活の中に新しい便利さや楽しみを生み出す発明が考えられました。

また、「ぼうし×たけとんぼ」や「くつ×飛行機」のような組み合わせなど、自由な発想も大歓迎です。これも一種のクリエイティビティの表現であり、新たな視点や発想を生み出すための重要な要素だと思います。

将来的にこれらの発想が現実のものとなり、私たちの生活をより豊かにすることを期待します☺️

ワーク②「よのなかにまだない「そうじき」を考えよう」

これまで見たことない、新しい「そうじき」を考えるワークです。
新しい機能やカタチなど、掃除機を再定義しても構いません。個人ワーク1分、グループワーク5分。

ほんと自由な発想で、掃除機の利便性を向上する意見、掃除機の概念を超えた意見まで、さまざまなアイデアを出してくれました💡

例えば、「階段などの段差、お風呂も掃除できるルンバ」や「スリッパと組み合わせて、歩きながら掃除できる掃除機」といったアイデアは、既存の掃除機にはない利便性の向上を図るものです。

「ゴミの分別をしてくれる掃除機」や「落ちているゴミの大きさによって、自動で吸引力をあげてくれたり、大きすぎると吸わなかったりして詰まるのを防ぐ」のようなアイデアは、AIやセンサー技術を活用した意見ですね。

一方で、「家具をすべて吸い込んで、4次元空間に飛ばして、その間に部屋をきれいにして家具を戻す」のようなアイデアは、一見非現実的に思えるかもしれませんが、こうした自由な発想は、新たな技術の可能性を探求するための重要なステップだと思います。
みなさん自分自身のアイデアを楽しそうに共有している姿が印象的でした😆

ワーク②の後に伝えたことをそのまま記します。

アイデア出しのワークを行いましたが、よのなかにあるアイデアの大半は、「すでにある考えの組み合わせ」でできているといわれています。

これは、アーテックブロックでロボットを作るのと似ています。それぞれのパーツをうまく組み合わせることで、全く新しい形の作品を作り出すことができますよね。たとえば、スマートフォンは、今まで発明された電話とコンピュータを組み合わせたものだと言うこともできますね。

有名な科学者アインシュタインが提唱した相対性理論は、革新的で当時の時間と空間への考え方を大きく変えました。
しかし、これも過去の知識や理論に基づいて作られたもので、そうゆう意味では「組み合わせ」ともいえますね。

そういった発明品やアイデア、科学に触れながら私たちは生活しているわけですが、ここで次のワークでは「発明や科学は何のためにあるのか?」について考えていきます。
いま僕が話した内容は一旦置いといてもらっても構いません。自分自身の自由な発想で、考えてみてください。

ワーク③「発明や科学はなんのため?」

個人ワーク1分、グループワーク5分。

日常生活の便利さや楽しみ、安全性向上のためという意見が多かったです。
科学や発明が社会的な課題解決に寄与するという意見もありましたね。「地球温暖化などの問題を解決するため」「飢餓に苦しんでいる人など困っている人たちのため」「より良い未来のために」といった意見は、科学と発明が持つ問題解決能力に注目しています。

また、「真実を解き明かしたい」「新しいことを見つけたい」といった意見は、発明や科学の探求性や学びのプロセスそのものに価値を見いだしています。

「失敗をするため、失敗することで次の世代がそれを学び、活かすことができる」という、一見否定的な言葉に感じる「失敗」を肯定的に捉えて利用する、といった姿勢には感銘を受けました。
日々受講生が取り組むロボットプログラミングの作業には「失敗」がつきものですので、他の参加者も新たな気づきがあったと思います。

ワーク③の後に伝えたことをそのまま記します。

「科学」は学校教科でいうと理科ですよね。実験室で色んな液体を混ぜてみたり、コンピュータについて研究したり、星や宇宙のことを研究する、そんなイメージがあると思います。実はそれらは「自然科学」と呼ばれる部分です。自然の現象を研究する学問のことです。

しかし、科学という言葉はもっと広い意味で使われることがあります。

科学は、「なぜ?どうして?」という質問を解決するための道具だといわれています。それは、「なぜ雨が降るのだろう」「どうしたらアサガオは咲くのかな」といった自然現象だけじゃなく、「なぜ人は笑ったり泣いたりするのか」「娯楽で人の気持ちはどう変わるのか」といったことを解決するための道具でもあります。

世界にはたくさんの不思議があり、それを理解するためのもっといろんな種類の科学があります。

お金のことや人の心のことを学ぶ「社会科学」、考え方や美しいものについて学ぶ「人文科学」も、すごく大切な科学です。

それら科学は、何らかの対象を、観察して実験することを通して、得られた知識や法則のこと。

ニュートンという有名な科学者は、木からりんごが落ちるのを観察し、その後の実験を通じて「万有引力」という法則を見つけました。これは科学の知識として、学校の授業で習いますが、それをただ知るだけではなく、それを使って発明する。

「自分で考えて、作ってみる」ことが、科学の醍醐味であり、楽しさだと思っています。

ここで前半終了。5分の休憩をはさみ、後半は2つのワークを行いました。

ワーク④「動画を見て考えよう(「無駄」は未来への価値)」

無駄づくりで有名な「藤原麻里奈さん」の発明品とインタビュー動画を見て、考えていきました。

この動画をふまえて最後のワーク⑤では、一般的に無駄といわれているが、自分は面白いと思うもの、について考え、全体共有してもらいました。

ワーク⑤「無駄だと思うが、面白いもの」

プチブロックの車両の改造、異なる性格の人との関係の維持、空きダンボールの利用、体の動きを制御する訓練、会話中の矛盾の捉え方、電子機器への触れ方、そしてアニメへの情熱と、他人からは無駄と見られがちだが、自分はおもしろいと思う行動ですね。考えるのが難しい問いでしたが、みなさんの発言から情熱を感じました。笑

このワークを通して、他人の視点にとらわれずに自分の興味や価値を追求することの大切さを伝えたいと思っていました。また、自分だけでなく他人の趣味や興味も理解し、尊重することの重要性も含んでいます。

そういったところで、ある参加者Aさんが「自分のこだわりを誰かに否定されたらどうする?」と、新たな問いを投げかける場面がありました。その質問に対して、違う参加者Bさんが自身の考えを発表し、Aさんは「なるほど🧐」と納得した様子。AさんBさんは実は小学3年生同士。このやりとりはまさに科学のエッセンスを取り入れたものだと思いました。”なぜ?” “どうして?”という疑問を立て、その答えを求める姿は、まさに今回のテーマである”科学的な思考”を実践しているようでした。

また、Aさんは、ZOOMの背景にこだわりを持ち、観察と実験を繰り返しながら自分自身の疑問に向き合っていました。そして、そのような”こだわり”を尊重し、見守る環境が存在することも、このコミュニティの素晴らしい一面だと感じました。
個々の”こだわり”が生み出す多様性と、それを尊重する環境。こうしたものが集まり、交わることで、コミュニティは豊かになると思います。

参加者の感想の一部を共有します。
「⚪︎⚪︎くんの掃除機のアイデアは、掃除機の仕組みの反対の考え方でとても面白いと思った。」「科学はすごいが科学によって何ができるのか、何が発明されるのか、今回の授業で新たなる疑問が膨らんできました。その疑問の答えを探っていきたいです。」

次回のテーマも参加者のリクエストです。
「大人と子供」について、さまざまな視点から考えるワークをしていきます。
予習や事前知識は要りません。
自然体でお気軽にご参加いただけると幸いです。

日時:6/18(日) 10:30~12:00:「大人と子供」

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