よのなか科レポート④「アイデア」

3/27(日)開催「オンラインよのなか科」のレポートです!

よのなか科とは、藤原和博氏が提唱されたアクティブラーニングです。
よのなかの身近なことをテーマにして、いくつかのワークを行います。

ワークは、4択問題にある「ひとつの答え」を選ぶような問いではなく、
「自分なりの納得する答え」を考える問いです。

その「自分なりの納得する答え」を他の参加者と共有し、
自分以外の「まわりの人も納得できる答え」に修正していきます。

これらを通して
「自分の考えを表現する勇気」
「他者の考えを受け入れる柔軟さ」

を育んでもらいたいと考えています。

よのなか科レポート④「アイデア」①

「アイデアについて」 2022/03/27

今回の参加者は13名でした。(小5~保護者)
大学生や保護者の参加もありましたが、全員が同じワークを行い、自分の考えを共有していきました。

よのなか科レポート④「アイデア」ワーク①

ワーク①は、参加者の「アイデアのイメージ」を共有しました。

よのなか科レポート④「アイデア」ワーク②

ワーク②は、発明家になって「新しい○○」を考えました。
リストを参考に、単語を2,3個組み合わせて、新しい商品や新しいモノを考えていくワークです。
アイデアは、「既存の要素の新しい組み合わせ」で構成されていることが多いことから、組み合わせを考えるワークを行いました。

シンキングタイムが2分と少ない時間にもかかわらず、するどいアイデアがたくさん出てきました。
参加者も、さまざまな発明を聞くことをとても楽しんでいる様子でした。
みなさんもぜひ、ご家族やお友達と一緒に「新しい〇〇」考えてみてください。

ワーク③は、「理想の学校」についてのグループワークをしました。
まず、個人で3分間考えて5個以上の要素を書き出してもらい、
グループで共有し、KJ法を使って意見をまとめてもらいました。
(KJ法については先日noteで書かせていただきました。)

よのなか科レポート④「アイデア」ワーク③A

【ハチャメチャな学校】は5年生のグループでした。
「授業が3分クッキング」「毎日カレー」「学校が近づいてくる」「雨が降ったら休み」
など、大人では出ないような豊かな発想を聞くことができました(笑)

自由な意見を言えるのは、よのなか科の良いところだと思います。このグループはとても良い雰囲気で、みんな楽しそうだなぁと感じました。
「シャーペンOK」や「置き勉OK」
は、いますぐにでも実現できそうに思いますね。

よのなか科レポート④「アイデア」ワーク③B

【行きたくなる学校】は中・高校生のグループでした。
「ずっと遠足」「ロボットを導入」「夜中の学校」「なし」
など、確かに行きたくなる学校です(笑)
「個人の考えを大切にする」「強制がありすぎない」
には、現状への窮屈さを感じられました。
「宿題じゃなく学習課題」「テストじゃなく発表」
には、主体的に学べるヒントになりそうです。
いまの学校は誰のためにあるのかなぁ?と考えさせられました。

よのなか科レポート④「アイデア」ワーク③C

【多様化・グローバル・自由な学校】は中学生・大学生・保護者も含んだグループでした。
「カメラ撮影で栄養バランスの管理」「運動しながら体について学べる」
は楽しく学べる授業になりそうだなぁと思いました。素晴らしい学校ですね。
「完璧主義じゃない」「右にならえじゃない」
などから、失敗しても、それを糧にして学び成長していく、そんな生徒像を感じることができました。
「失敗OK!どんどんチャレンジしよう!」といった雰囲気をつくることができれば、生徒たちもノビノビとした学校生活を送れるような気がしました。

よのなか科レポート④「アイデア」まとめ①
よのなか科レポート④「アイデア」まとめ②

ワーク②③のまとめです。
「すでにある考えを組み合わせて、1人でアイデアをつくるワーク」
「1人1人のアイデアをまとめて、グループのアイデアをつくるワーク」
この2つのワークを体験しました。
今後、アイデアを出すときのきっかけになれば幸いです。

よのなか科レポート④「アイデア」ワーク④

5分間の休憩をはさみ、
最後のワーク④は、そもそも「アイデアはなぜ必要なんだろう」について、1人1人に全体で共有してもらいました。

「新しいものを生み出すため」「問題の解決や改良をするため」「よりよい生活やまわりも含めて楽しくなるため」「間違った方向に向かわないため」「時代の大きなうねりを生み出すため」
など、全員が違った表現になったことが驚きでした!
まさに、1人1人「納得解」を表現できたんじゃないかなぁと思います。
(納得解は、自分が納得し、かつ他者も納得できる解答のことです。)

今回のワークでは「新しい○○」を考えたり、グループで「○○な学校」を考えたりしましたが、
「時間をどう使うか」のもアイデアのひとつだと思っています。

おとな、こども関係なく、だれにでも等しく与えられている「時間」
それをどのように使うかで、1ヶ月後、1年後、あるいは数年先の自分を決めることができる、今回のワークを通して改めてそう思いました。
わたし自身も、未来の自分の姿をイメージしながら、考えていきたいと思います。

次回から3回シリーズ(4~6月)での開催になります。
4/24(日) 10:30~12:00:「べんきょう」
5/22(日) 10:30~12:00:「おかね」
6/26(日) 10:30~12:00:「しごと」

キャリア教育「よのなか科」は、
正解ではなく「納得解」をつくっていく授業です。
現代社会において、たったひとつの正解を求められる仕事や生活はなくなってきているからです。

これから子供たちに必要なことは、
何かの問題に対して”自分の仮説を立てること”
そして、知識や経験を編集して”自分と周りが納得する答えをつくること”
これが大切だと思っています。


これまでキープオンでは、5回開催してきました。
8月「いきる」 10月「ものづくり」 12月「ことば」 1月「インターネット」 2月「いなか」

受講生は、”深く考えて対話する”ことに少しずつ慣れてきたように感じています。こどもたちからの「やりたい!」という声に応えるかたちで、2022年からは新カリキュラムとして、毎月開催していきます。

次回のテーマは「べんきょう」です。参加募集中です!
日時:4/24(日)10:30~12:00

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